
廃棄着物×廃棄宝石
よみかえる工房×differencee
着ることの無くなった着物と廃棄される予定だった宝石。
静岡という地域で繋がった偶然生まれたコラボレーション。
よみかえる工房の着物リメイクの技術と
differenceeがインドから集めた廃棄宝石が組み合わり、
新しい価値観の創造にチャレンジします。
きっかけはdifferenceeさんからのご相談でした。


宝石を入れる小さな巾着を作って欲しい。
最初は何のことだろう?と思いましたが、
話を進める中で「石言葉」の話になりました。
宝石には「石言葉」があり、1つ1つに言葉がついているとのこと。
とは言え、私の仕事と宝石が繋がりません。
深く聞いていくと1つの共通点が見つかります。
廃棄×廃棄の共通点


differenceeの宝石は、インドで日の目を浴びなくなったもの等を集め、お客様にご提供しているそう。ただ安く販売するのではなく、それぞれの個性を楽しむような提案をしている宝石屋さんです。
今回のお話は、同じく活躍の場を失った思い出のある着物に、新しい価値を提供するよみかえる工房と近いものを感じました。
日本の伝統文化である着物を大切に紡いでいきたい想いでスタートしたこの活動が宝石と交わることでどんな価値をつくれるのでしょう?
よみかえる工房にとっても新しい挑戦の1つです。
手軽に身につけられるものに

廃棄宝石を持ち歩きたいけど、ジュエリーは少し苦手。大切に持ち歩いていたけど無くしてしまった。そのようなお声が実際にあったそうです。
もっと気楽に、安心して持ち運べる方法はないのかな?
そんな時に思いついたのが「お守り」として持ち歩くことです。
お守りの袋は小型で邪魔にならず、小さなものを入れるにはベストなサイズ感。
そして馴染みのあるデザインで邪魔にならない。
この方法ならば、私の想いである「日本古来の美しい着物や帯を現代に合った形にリメイクすれば、再び新しいカタチで輝ける」テーマと変わらずに創作できるかもしれないと思いました。
静岡という共通の地域で


偶然にも静岡市と富士市と同じ県内での活動でした。
お互いに「廃棄されるものに命を吹き込む」ことをテーマに
日々活動していることから、受け入れやすいと感じました。
普段は交わることのなかった「着物」と「宝石」
使われなくなった物に、新しい意味を持たせるというテーマで
これから末長く、コラボレーションの活動を続けていけたらと思います。